【氏名】
 胡 方方(コ ホウホウ)

【研究テーマ】
 グループ・ディスカッションにおける合意形成のプロセス

【出身】
 中国・河南・洛陽

【学位】
 博士(学術)
 博士論文題目「日本語上級学習者のピア・リーディング談話の多角的分析 : 発話機能と司会役の役割を中心に」
 論文要旨
 審査要旨

【経歴】
 中国洛陽師範学院日本語学科卒業
 中国武漢大学日本語研究科修士課程修了
 東京外国語大学総合国際学研究科研究生修了
 一橋大学大学院言語社会研究科第2部門博士後期課程修了

【現在】
 中国・洛陽師範学院(外国語学院日本語科)専任講師

【論文】
 胡方方(2015)「日本語学習者のグループ・ディスカッションに見られる合意形成のプロセス ―ピア・リーディングの談話データをもとに―」『一橋日本語教育研究』4、一橋大学日本語教育研究会、pp.127-136
 胡方方(2017)「ピア・リーディング授業の合意形成に影響を与える諸要因 ―多肢選択的な課題と自由記述式の課題の談話を比較して―」『一橋大学国際教育センター紀要』8、一橋大学国際教育センター、pp.81-92
 田中啓行・布施悠子・胡方方・石黒圭(2017)「学習者の情意面の評価に基づくピア・リーディングの授業改善の可能性 ―学術的文章を読む読解授業の談話データから―」『国立国語研究所論集』13、pp.187-208
 胡方方(2018)「第4章 『深く・正確に読む』段階の話し合い ―参加者はどのように合意を形成するのか―」石黒圭編著、胡方方・志賀玲子・田中啓行・布施悠子・楊秀娥著『どうすれば協働学習がうまくいくか ―失敗から学ぶピア・リーディング授業の科学―』pp.77-97、ココ出版
 胡方方(2018)「第9章 ピア・リーディングの実践 ―授業にあたってどんな準備と工夫が必要か―」石黒圭編著、胡方方・志賀玲子・田中啓行・布施悠子・楊秀娥著『どうすれば協働学習がうまくいくか ―失敗から学ぶピア・リーディング授業の科学―』pp.205-232、ココ出版
 胡方方・石黒圭(2018)「第6章 司会役の役割 ―司会役はグループ・ディスカッションにどこまで貢献できるのか―」石黒圭編著、胡方方・志賀玲子・田中啓行・布施悠子・楊秀娥著『どうすれば協働学習がうまくいくか ―失敗から学ぶピア・リーディング授業の科学―』pp.127-150、ココ出版
 胡方方(2019)「JFL環境で学ぶ中級日本語学習者に効果的なピア・リーディング授業の方法」『アジア文化』35,アジア文化総合研究所出版会,pp.82-92

【発表】
 胡方方(2014)「ピア・リーディング活動における合意形成のプロセス ―グループ・ディスカッションの談話データをもとに―」第6回談話分析コロキアム、2014.12.23、山形テルサ
 田中啓行・布施悠子・胡方方・石黒圭(2016)「読解授業における三つの対話 ―協働学習の談話データから―」NINJAL国際シンポジウム「現場を支える日本語教育研究 ―学ぶ・教える・評価する―」2016.1.23、国立国語研究所
 田中啓行・霍沁宇・胡方方・石黒圭(2016)「学術的文章のピア・リーディングにおける読解課題の設計に関する一考察」日本語教育学会秋季大会、2016.10.8、ひめぎんホール
 胡方方・石黒圭(2016)「ピア・リーディング授業における合意形成のプロセス ―多肢選択的な課題と自由記述式の課題を比較して―」中国日本語教育研究会年次大会、2016.11.12、上海外国語大学
 石黒圭・胡方方(2018)「教室談話の分析は,いかに日本語教育に生かせるか」平成28年度国立国語研究所日本語教師セミナー(国内)「自然会話コーパスの分析を日本語教育に生かす! ―明日の授業へのヒント―」2018.1.28、国立国語研究所
 胡方方(2018)「話し合いの進め方と支え方」日本語教育教室活動シンポジウム『ピア・リーディングの授業の組み立て方 ―教師の準備からフィードバックまで―』2018.6.9、国立国語研究所
 石黒圭・胡方方(2019)「学術的文章のテーマ選定に与えるグループ・ディスカッションの影響 ―ピア・レスポンスによるテーマ理解の深まりを巡って―」専門日本語教育学会第21回研究討論会、2019.3.4、下関市立大学

【自己紹介】
 中国で二年間日本語教師として働いていましたが、自分の実力不足を感じて、日本に留学しようと決めました。以前は特にトレーニングを受けずに教えていましたが、こちらに来てから、今まで気づいたことのないことに気がつくようになって、いろいろなことを考えるようになりました。
 たとえば、実際に教えた時、一番困ったのは読解授業のやり方でした。読解の授業中は教師がひたすら話して、学生が聞くだけという教師の一方向になりがちでした。どのようにして学生の興味を引くか。どのようにしたら学生それぞれが考えたことを伝え合えるような授業になるか。そのようなことを悩んでいました。
 現在、ピア・リーディング授業のデータを取って、学生のやり取りを分析しています。最終的には学生の読解力が上がるプロセスを見ていきたいです。