【氏名】
 原田 幸一(はらだ こういち)

【研究テーマ】
 日常会話における言語・パラ言語変異の研究

【出身】
 宮崎県

【学位】
 博士(学術)
 博士論文題目「言語の機能と変異の関係 ―若年層の日常会話データをもとに―」
 論文要旨
 審査要旨

【経歴】
 東京大学医学部健康科学看護学科卒業
 横浜国立大学大学院教育学研究科日本語教育分野修士課程修了
 一橋大学大学院言語社会研究科第2部門博士後期課程単位取得退学

【論文】
 原田幸一(2010)「現代東京の話しことばにおける言語形式『たしかに』 ―大学生による日常会話をデータとして―」『社会言語科学』13-1、pp.136-150、社会言語科学会
 原田幸一(2012)「首都圏若年層の日常会話における『だから』の縮約形」『社会言語科学』15-1、pp.57-72、社会言語科学会
 原田幸一(2013)「一橋大学キャンパスことば調査」『一橋大学国際教育センター紀要』4、pp.109-121、一橋大学国際教育センター
 原田幸一(2013)「大学生の日常会話における形容詞の語幹終止用法」『言語社会』7、pp.341-327、一橋大学言語社会研究科
 原田幸一(2015)「首都圏若年層の日常会話における『違う』の使用 ―新形式『ちが・ちゃ』に注目して―」『社会言語科学』17-2、pp.68-83、社会言語科学会
 原田幸一(2015)「若年層の日常会話における『トイウカ』の使用 ―縮約形『てか・つか』に注目して」『日本語の研究』11-3、pp.16-31、日本語学会
 原田幸一(2016)「同一発言順番内での置き換えにおける中断部を構成する言語的要素の記述的研究」『社会言語科学』19-1、pp.151-165、社会言語科学会

【発表】
 原田幸一(2009)「いわゆる『誤り訂正』に失敗した場面の会話分析 ―マルチリンガル間日本語日常会話を通して―」第32回日本語教育方法研究会、ポスター発表、2009.3.21、神奈川大学
 原田幸一(2009)「会話における『たしかに』の特徴と文法化の可能性」2009年度第1回日本語教育学会研究集会、口頭発表、2009.5.30、宮崎大学
 原田幸一(2009)「『ぽい』の前接部分を伴わない用法」第8回日本語教育国際研究大会、口頭発表、2009.7.15、シドニー大学
 原田幸一(2009)「現代日本語話し言葉における言語形式『たしかに』 ―大学生による日常会話をデータとして―」第24回社会言語科学会研究大会、口頭発表、2009.9.20、京都大学
 原田幸一(2010)「『たしかに』は逆接を導くか ―日常会話をデータとして―」第110回関東日本語談話会、口頭発表、2010.5.8、学習院女子大学
 原田幸一(2010)「大学生の日常会話における『たしかに』の意味・用法」第37回語彙・辞書研究会、口頭発表、2010.6.12、新宿NSビル
 原田幸一(2010)「東京若年層の日常会話における動詞『違う』の使用」日本語学会2010年秋季大会、口頭発表、2010.10.24、愛知大学
 原田幸一(2011)「日常会話における接続詞ダカラの使用 ―単独の『ダ』に注目して―」第27回社会言語科学会研究大会、ポスター発表、2011.3.19、桜美林大学
 原田幸一(2011)「言語変化の観点から見るタシカニとナルホドの一側面」2011年世界日本語教育大会、口頭発表、2011.8.21、天津外国語大学
 原田幸一(2011)「自分の誤りを自分で訂正するために ―同じ順番内での訂正に焦点をあてて―」2011年度日本語教育学会秋季大会、口頭発表、2011.10.9、鳥取大学
 原田幸一(2011)「同じ順番内での誤り訂正について」エスノメソドロジー・会話分析研究会秋の研究会大会、口頭発表、2011.10.16、成城大学

【自己紹介】
 日常会話の分析に興味があります。まだまだ勉強不足で、分析し始めてもなかなか収集がつかなくてオロオロするのですが、今のところ楽しんでやっています。分析には、主に会話分析(CA)を用いています(依然初学者です)。用例を収集し、用法を分析した後は、用法間の関連を考察します。ここには、「用法間には繋がりがあるだろう」という大きな仮説の設定が隠れていますが、とりあえず置いておいて、用法間の関連が見えてきたら、用法変化の道筋を考察します。ただ、考察を進めていくと、(現代の)日常会話の分析だけから変化を追うことに満足が行かなくなり、やっぱり歴史的な文献を調査したくなります。
 興味ある研究分野のキーワードを挙げると、日常会話・変異と変化・会話分析・言語の歴史などです。一緒に勉強しましょう!