【氏名】
Azam SepehriBadi(アザム セペフリバディ)
【研究テーマ】
日本語とペルシア語の呼称に関する対照研究
【出身】
イラン
【学位】
博士(学術)
博士論文題目「日本語のペルシア語の呼称に関する対照研究」
論文要旨
審査要旨
【経歴】
テヘラン大学外国語学部日本語学科卒業
テヘラン大学外国語学部日本語学日本語教師(4年間)
一橋大学大学院言語社会研究科第2部門修士課程修了
一橋大学大学院言語社会研究科第2部門博士後期課程修了
【論文】
セペフリバディ,アザム(2011)「現代日本語における家族から呼ばれるときの呼称」『一橋大学国際教育センター紀要』2、pp.57-71、一橋大学国際教育センター
セペフリバディ,アザム(2012)「現代日本語における家族に呼びかける際の呼称表現 ―世代差と性差を中心に―」『一橋日本語教育研究』1、pp.61-72、ココ出版
セペフリバディ,アザム(2012)「現代ペルシア語における人称表現の使用実態 ―親族間の会話における呼格的用法と代名詞的用法の対称詞―」『言語社会』、pp.61-72、一橋大学大学院言語社会研究科
セペフリバディ,アザム(2013)「日本語における自称表現」『日本語/日本語教育研究』4、pp.109-128、ココ出版
セペフリバディ,アザム(2014)「現代ペルシア語における家族から呼ばれるときの呼称」『イラン研究 = Journal of Iranian studies』10、pp.22-49、大阪大学大学院言語文化研究科言語社会専攻 (専攻言語ペルシア語)
【自己紹介】
呼称表現の研究のきっかけは、学生時代にテヘラン大学で交わした日本人の日本語教師との会話であった。その時、自分は先生に「あなた」と呼びかけた。一般的に、日本語で書かれたペルシア語の文法書や辞書では、日本語の「あなた」はペルシア語の丁寧な呼びかけである対称表現shomaに相当する単語と記されているからである。先生は一瞬変な顔をされたが、特に注意はされなかった。しかし、日本語を勉強するにつれ、先生に対する呼びかけとして「あなた」が不適切であったことが分かり、日本語の呼称表現をその文化的背景と共により深く研究したいと考えるようになった。日本語の人称表現には、テヘランでは理解し難い日本社会の対人意識、行動様式、価値観等が反映されていると考え、それを明らかにするため研究を続けている。