国立国語研究所の紹介

国立国語研究所とは?
国立国語研究所は、1948年に創設された国内最大の日本語研究機関です。立川駅からモノレールで1駅行った高松駅のそばにあり、周りは豊かな自然に囲まれています。
国立国語研究所では、国内外の大学や研究所と連携して共同研究を行い、その研究成果・情報を全国・全世界に向けて発信・提供する役目を担っています。いわば、日本語研究に関する全国的・国際的な港(波止場・中継点)です。
連携している先の一つが、私(石黒)が連携教授としてゼミを担当している一橋大学大学院言語社会研究科(第2部門)です。
日本語教育研究領域
国立国語研究所には五つの研究領域があります。その一つが外国人(日本語学習者)の日本語習得を研究する日本語教育研究領域で、私は代表を務めています。
日本語教育研究領域の現在の課題は、外国人(日本語学習者)が日本語をどのように習得し、日本語でどのようにコミュニケーションを行っているのか、その実態を解明することです。具体的には、「話す」「書く」という日本語使用、「聞く」「読む」という日本語理解の二つの観点から調査を進め、それを教材開発に結びつけることを目指しています。
石黒班
日本語教育研究領域のなかで、私自身が行っている研究は下記のとおりです。
詳細は石黒班のホームページで紹介していますので、こちらか下記URLからご覧ください。
石黒班の研究員についてはこちらをご覧ください。

石黒班ホームページURL→http://l2-communication.ninjal.ac.jp/
◆文章理解研究
◆文章表現研究
◆教室談話研究
◆専門日本語研究
広報室
国立国語研究所では、2017年10月から広報室が整備されました。広報室は、国立国語研究所が行っている活動を一般の方向けに広く知らせることを目的とした組織で、私が室長を務めています。現在広報室としてのポータルサイトを作成中であり、今年度中に公開する予定です。すみませんが、こちらについても、もうしばらくお待ちください。

 

一橋大学大学院の紹介

一橋大学大学院言語社会研究科 第2部門
一橋大学は、東京都の西、国立市にある社会科学系の国立大学です。新宿駅から中央線で30分ほど、駅から歩いて10分弱の落ち着いた文教地区にあります。一橋大学大学院言語社会研究科は社会言語専攻という1専攻ですが、言語・社会・文化について幅広く研究をする第1部門と、日本に関わることについて集中的に研究する第2部門(日本語・日本文化部門)に分かれます。私が所属する第2部門は、一橋大学言語社会研究科に加え、一橋大学国際教育センター、国立市のとなりの立川市にある国立国語研究所による3者が連携して運営する部門です。第2部門の修士課程の定員は10名、博士課程の定員は4名で、修士課程の場合、一般、留学生、日本語教育経験者の三つの受験枠があります。なお、修士課程の入試時期は10月下旬で(第2部門は秋入試のみです。第1部門は春入試もあります)、博士課程の入試時期は2月です。
日本語教育学位取得プログラム
第2部門のなかには日本語教育学位取得プログラムがあり、日本語を教える教師になりたい、日本語教育学について研究したい学生が履修します。毎年7月に説明会が開かれますので、興味のある方は、言語社会研究科のウェブサイトを確かめ、足をお運びください。なお、一橋大学は、留学生の場合、原則として、国費留学生など、公的な奨学金がない学生は研究生になることができません。申しわけありませんが、私費留学生になりたいという方のお問い合わせはお控えください。

一橋大学大学院言語社会研究科ホームページ(トップページ)
 ー第2部門教員紹介
 ー第2部門教員紹介(石黒圭)
 ー入試日程
一橋大学国際教育センター
 ー研究生(私費)

著書(単著)

📖『大人のための言い換え力』

 「メールで同じ言葉が続く」
 「仕事のやり取りで言いたいことが伝わらない」
 「謝罪文で相手を怒らせてしまう」
 など大人の日本語の悩みは、「言い換え力」で解決!

 メール・日常会話からビジネス文書まで、すぐ使える実践的なアイデアを多数紹介するとともに、一生モノの「言い換え」の技術・発想を身につける10の実践的方法を伝授します。

本の紹介① 本の紹介② 本の紹介③

NHK出版新書 2017.12

📖 『形容詞を使わない大人の文章表現力』

 文章に説得力を持たせたい。
 そう感じている人は多いのではないでしょうか。
 そうした思いに答えてくれるのがレトリックと呼ばれる文章の修辞技法です。

 レトリックの本質は、表現に一手間を加えることです。
 直感的に出てしまう形容詞にひと手間を加え、どのように力のある表現に変えていくか。それを本書では、具体的かつ豊富な例で説明していきます。

 形容詞を避けることで生まれる新たな表現世界に、ご一緒に足を踏み入れてみませんか?

本の紹介① 本の紹介② 本の紹介③ 本の紹介④ 本の紹介⑤

日本実業出版社 2017.11

📖『書きたいことがすらすら書ける!「接続詞」の技術』

 前著『文章は接続詞で決まる』光文社新書は、文章を書くときに欠かせない要素である接続詞について総合的に紹介した、いわば理論書です。さいわい、多くの読者に好意的に迎えられた一方、接続詞を使えるようになるための実践書がほしいという読者の声が寄せられました。

 本書は、そうした読者の切実な声に応えるべく、問いに答える形で接続詞の実践力をつけていくことを目指した本です。

実務教育出版、2016.7

📖『語彙力を鍛える―量と質を高めるトレーニング―』

 まとまった文章を書くときも、人前でプレゼンテーションするときも、「語彙が足りない!」と感じる人は少なくないでしょう。

 本書では、
 [語彙力]=[語彙の量]×[語彙の質]
 と考えます。
 とくに大切なのは[語彙の質]です。
 本書では、[語彙の量]を増やし、[語彙の質]を高める方法を[語彙力]の要として詳しく紹介しています。

本の紹介① 本の紹介② 本の紹介③

光文社新書 2016.5

📖『心を引き寄せる大人の伝え方集中講義』

 学校で、会社で、サークルで、相手とどんなふうに話してよいか、困るときがあります。そんなときのために、その場にふさわしい「ものの言い方」を集めた本が売れているようです。事実、そうした本は、いろいろな表現が載っていて、重宝します。

 しかし、そうした本に決定的に欠けているのは、どのような基準で「ものの言い方」を選ぶのかという判断基準です。
 本書は、話し言葉のコミュニケーションにおいて、相手を不快にさせない判断基準を、豊富な用例とともにお示しする本です。

本の紹介① 本の紹介②

サンクチュアリ出版 2015.3

📖『「うまい!」と言わせる文章の裏ワザ』

 日本語の文章を書く人はまじめでルールが好きです。「表記の統一を守って」「1文は短く」「丁寧形と普通形は交ぜないで」文章を書こうとします。

 もちろん、文章のルールを守ることは基本的には大切です。しかし、ルールを後生大事に守ることだけが読者の心に言葉を届ける方法でしょうか。

 本書は、基本となるルールの重要性と、ルール違反の可能性を同時に模索するちょっと欲張りな文章読本です。

河出書房新社 2014.4

📖『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門』

 「日本社会のなかに日本語がある」ことはよく知られていますが、「日本語のなかに日本社会がある」ことはあまり知られていません。

 本書は、社会言語学という学問のおもしろさを知っていただくために、方言、男女差、世代差、敬語、話し言葉と書き言葉の違いなどについて、多岐にわたる日本語の用例を駆使して、「日本語のなかの社会」をあぶりだす本です。

光文社新書 2013.5

 

📖『正確に伝わる!わかりやすい文書の書き方』

 ①わかりやすさ:ビジネスは時間との闘いなので、ビジネス文書は短時間で、さっと読めるものでなければならない。
 ②読み手への配慮:ビジネスは良好な人間関係が必須なので、ビジネス文書は読み手を不快にしてはならない。
 ③目的の明確さ:ビジネスは用件を伴うものなので、ビジネス文書は何のための文書かが明確でなければならない。

 本書は、豊富な練習問題を通して、この三つの条件から文書作成を鍛えます。

日本経済新聞出版社 2012.12

📖『この1冊できちんと書ける!論文・レポートの基本』

 論文で一番大切なのは、ウソがないことです。ウソを完全になくすことは難しいのですが、ウソを少しでも減らし、厳密な文章を書くにはどうしたらよいかについて、論文の構成と論文の表現に分けて解説した本です。

 論文の構成では、問う・調べる・選ぶ・確かめる・裏づける・まとめる、の6段階に整理して論じ、論文の表現では、正確さと明晰さをわかりやすく示しました。

本の紹介

日本実業出版社 2012.2

 

📖『「予測」で読解に強くなる!』

 私は、博士論文では文章理解における予測の研究をしました。しかし、研究の世界はマニアックすぎて、そのままでは、ふつうの人はなかなか近寄れません。

 そこで、博士論文の研究成果を下敷きにしつつ、一般の読者にも文章理解の予測のおもしろさを知ってもらう目的で執筆したのが本書です。本書を読めば、「たしかに予測しながら文章を読んでいた!」「予測が読書のおもしろみを倍増させていた!」ということに気づくはずです。

ちくまプリマー新書 2010.7

 

📖『「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける』

 文章を理解するというのは、いったいどのような営みでしょうか。

 目に入った文字を語彙や文法の知識を使って丁寧に意味を取っていく側面(精読)と、話題から内容の見当をつけてざっと意味を取っていく側面(速読)があるはずです。さらに、勉強あるいは仕事として文章を読むだけでなく、楽しみながら文章を読むこと(味読)もあるでしょう。

 文章を読むという営みを、語学的に考えることで、これまで知らなかった「読む」技術の広がりを体感していただく本です。

光文社新書 2010.3

📖『スッキリ伝わるビジネス文書  「一読必解」21のルール』

 大学の先生がビジネスの本を?と思われるかもしれませんが、よく考えると、職場には同僚がおり、出版社をはじめとするさまざまな取引先があり、学生というお客さまがいるという点で、大学の先生もふつうのサービス業です。

 ただ、それでも偏る面はあり、一般の感覚と乖離してしまうおそれがあります。本書の執筆にあたっては、さまざまな生のビジネス文書を集めて分析しました。本書はとくにビジネス文書のスピード感にこだわった本であり、実例を多く集めたぶん、実用性の高い本であると思います。

光文社 2010.2

📖『文章は接続詞で決まる』

 おかげさまで12刷を迎えた、私の著作のなかでもっとも受け入れられた本です。とくに、翻訳家やIT関係者に興味を持って受け入れられたことが嬉しかったです。

 もちろん、接続詞の善し悪しだけで文章が決まるわけではありませんが、接続詞が文章の流れを決めるうえで重要な役割を果たしていることは確かです。

 「文と文を接続詞がつなぐ」という発想から抜けだし、「接続詞によって決まる文章の流れを文と文がつなぐ」という発想が手に入れば、それだけで文章技術向上の階段を一段上ったことになるでしょう。

本の紹介① 本の紹介②

光文社新書 2008.9

📖『日本語の文章理解過程における予測の型と機能』

 430ページという分量からも、8,400円という定価からも、まず専門家しか手に取れない本でしょう。10年以上かけて格闘した博士論文を刊行したものです。

 日本語の文章理解における文連続の予測のメカニズムについて、内省に基づく質的アプローチとコーパスに基づく量的アプローチの両面から分析・考察した点に独創性があります。また、文章構成を視野に入れた予測も意欲的に論じた点も、類書にはない目新しさだろうと思います。

ひつじ書房 2008.3

📖『よくわかる文章表現の技術Ⅴ 文体編』

 近代小説や翻訳作品、LOHASな雑誌や論文・レポートなど、ジャンルごとの言 語的特徴や、文末のパターンや、繰り返しによるリズムなど、いわゆる文体にかかわる多様な内容を扱った文章表現の技術書です。

 本書の刊行によって、日本語学の研究内容を文章作成の実践に生かすという、全5巻シリーズが完結しました。

明治書院 2007.10

📖『よくわかる文章表現の技術Ⅳ 発想編』

 レトリックを扱った本巻は、全5巻のなかでもっとも文学的な色彩の濃い巻です。

 比喩を使って豊かなイメージを与える、オノマトペを使って語感に訴える、視点をコントロールして読者にその場にいる臨場感を味わわせる、事実の描写をとおして喜怒哀楽を暗に伝達する、読者に行間を読ませる仕掛けをするなど、かなり高度な内容を盛りこんだレトリックの入門書です。

明治書院 2006.9

📖『よくわかる文章表現の技術Ⅲ 文法編』

 日本人なら、ならわなくても文法は間違えないので、文法を学ぶ必要はないはず。じつは、そんなことはないのです。

 「えっ、過去形は過去に使うんじゃなかったの?」「えっ、論文・レポートで受け身を使ってよかったの?」「えっ、否定表現ってかならずネガティブな意味になるんじゃないんだ?」「えっ、丁寧体と普通体を交ぜるのはあり?」「えっ、敬語は丁寧にするためのものじゃないの?」など、常識が次から次へと覆され、目からウロコが快感になる第3巻です。

明治書院 2005.10

📖『よくわかる文章表現の技術Ⅱ 文章構成編[新版]』

 細部にこだわった第1巻とは異なり、第2巻は文章全体という大局を視野に入れた巻です。

 文章の書き出し、結末に始まり、タイトルのつけ方、目に浮かぶような描写の方法、相手が知らないことを手際よく伝える説明の方法、疑問文を使った読み手の惹きつけ方から、伏線の張り方まで、実践的な内容を詰めこんだ第2巻です。

明治書院、2004.9[旧版] 2009.11[新版]

 

📖『よくわかる文章表現の技術Ⅰ 表現・表記編[新版]』

 私は学部生のとき、留学生の作文の添削をしていました。そのとき、読点の打ち方をどう直したらよいのか悩み、それを卒業論文のテーマにしたのが、私の研究人生の始まりでした。

 第1巻はその読点から始まり、語順の文法、漢字と仮名の書き分けへと続きます。そして、省略や話し言葉・書き言葉の違い、文末表現や接続詞、文や段落の長さと論理へと話が広がります。細部にこそ表現の本性が宿るということをとりわけ強く意識しているのが、この第1巻の特徴です。

明治書院、2004.9[旧版] 2009.11[新版]

著書(共著・編著)

📖『時間の流れと文章の組み立て-林言語学の再解釈』

【編者】庵功雄、石黒圭、丸山岳彦

 林四郎氏の主著『基本文型の研究』(1960年)、『文の姿勢の研究』(1973年)を中心に、「林言語学」の現代的意義を読み解く一冊。
 言語活動全体を視野に入れ、文・文章の構造を時間の流れの中に位置づけようとする林氏の言語観は、現代の日本語文法研究や文章・談話研究、国語教育、日本語教育に大きな示唆を与えるものです。

ひつじ書房 2017.12

📖『現場に役立つ日本語教育研究3 わかりやすくかける作文シラバス』

【監修】山内博之
【編者】石黒圭
【執筆者】庵功雄、石黒圭、岩崎拓也、金井勇人、黄明侠、新城直樹、末繁美和、俵山雄司、張志剛、永谷直子、宮澤太聡、宮部真由美、劉洋

 「読み手に優しい文章」とはどのような文章でしょうか?

 本書では「読み手に優しい文章」の条件を3つ設定しています。
 1つ目は、正確で自然な日本語。
 2つ目は、流れがスムーズな日本語。
 そして最後に3つ目が、説得力のある発想です。

 本書ではこの3つの条件を満たす「読み手に優しい文章」を、作文コーパスを生かした日本語学的な分析で明らかにし、それをシラバスとして提示します。

くろしお出版 2017.12